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噴火10年の三宅島、緑の回復進まず

2000年に雄山(おやま)で噴火した伊豆諸島・三宅島(東京都三宅村)は26日
本格的な火山活動が始まって10年を迎えた
 
島の中央に位置する標高775メートルの雄山
山頂部を囲む「環状林道」の内側はガスの発生地点があり、立ち入り許可が必要な危険区域だ
 
今月上旬、樋口広芳(ひぐちひろよし)・東京大教授(生態学)らの調査に同行し足を踏み入れた危険区域では
10メートルを超す深さの溝に、おびただしい数の枯れ木が横倒しになっていた
火山灰の層は水を通しにくいため、雨水が集中する場所で山肌が削られ、谷のようになったという
 
島の緑の回復は遅い。山頂部は裸地のままで、中腹はガスに強いシダやススキが中心
ふもとのスダジイやタブノキなどの高木は噴火後、幹から直接葉が出る「胴吹き」が見られ
再生が期待されたが、結局はガスで葉も枯れた
 
樋口教授は、「いまは草木の根が地盤を固めたり、土壌の有機物を増やしている段階
ガスがなくなっても、山頂部が森に戻るのは、何十年も何百年も後になるかもしれない」と語った

2010年06月26日 13時38分 提供元:読売新聞
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